脂肪細胞にも種類があって、その働きも違います。
白色脂肪細胞とは?
褐色脂肪細胞とは?
この2つの脂肪細胞について、お話します。
普段の生活習慣を見直すきっかけになればと思います。
人間の体内に存在する脂肪細胞には、
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。
白色脂肪は全身のあらゆるところにあり、
とくに下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、
内臓の回りなどに多く存在しています。
体内に入った余分なカロリーを中性脂肪の形で蓄積する働きがあります。
一方、褐色脂肪細胞の分布場所は、首の周り、脇の下、
肩甲骨の周り、心臓、腎臓の周りの5カ所で、
体内に蓄積された余分なカロリーを熱に替え、
放出させる働きのあるありがたい細胞です。
褐色脂肪細胞の働きが活発な人はエネルギーをたくさん消費し、
活発でない人は、エネルギーの消費も少なめということになりますが、
この褐色脂肪細胞の働きは、遺伝子によって操作されます。
遺伝子の仕業なら仕方がないことですが、
努力次第で褐色脂肪細胞を活性化することもできます。
褐色脂肪細胞の働きもそのひとつです。
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の説明がこれだけですと
解かりづらいですね。。。
ですので、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞について
さらに詳しく説明しますね。
脂肪細胞は、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類あります。
白色脂肪細胞は、脂肪を蓄える組織である油滴からできていて、
この油滴に脂肪が大量に蓄積されています。運動した場合に消費されます。
白色脂肪細胞は、全身のあらゆるところについています。
とくに下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、
内臓の回りなどに多くつきやすいようです。
白色脂肪細胞は、母親の体内にいる時、
生後一年間、思春期などに、とくに増えますが、
これらの時期以外でもカロリーを
多く摂りすぎることによっても増えるようです。
褐色脂肪細胞は、貯蔵できる脂肪が白色脂肪細胞よりも少なく、
首の周り、脇の下、肩甲骨の周り、心臓、腎臓の周りなどにつきます。
体温を維持するために、体内に蓄積された余分なカロリーを
熱に替え放出させる働きがあります。ありがたい働きですね^^。
褐色脂肪細胞は、成長期に入ると少しずつ減少してゆき、
成人になると生まれた頃の半分以下に減ってしまいます。
歳を重ねるとともに身体に脂肪がつきやすくなるのは、
基礎代謝の低下と共に、褐色脂肪細胞が減ってくることも
大きな要因となっているようです。
褐色脂肪細胞の働きが活発な人はエネルギーを
たくさん消費し太りにくく、そうでない人は、
エネルギーの消費も少なめということになりますので
太りやすいといえます。
また褐色脂肪細胞の働きは、遺伝子によって操作されるそうです。
褐色脂肪細胞に関わる遺伝子が変異してしまっている人がいて、
このような人たちは、そうでない人に比べ基礎代謝量が低く、
太りやすい体質になっています。
ちなみに日本人の3分の1はこの遺伝子が変異しているといわれています。
3人に1は、太りやすい体質であるということですね。
遺伝子の変異はどうすることもできませんが、
努力次第では、この褐色脂肪細胞を活性化することが可能だそうです。
それは、寒さや冷たさなどの寒冷刺激を与えることだそうです。
(特に冷たい水(18度程度)の中で泳いだりするとよいみたいですよ。
でも、無理は禁物ですから体調を考えて行動して下さいね。)
また、昼間は、しっかり身体を動かして活動し、夜は早めに床につき、
充分に睡眠をとる、など、メリハリのある生活を続けると
褐色脂肪細胞の働きがよくなるそうです。