ダイエットをしているとき、食事中にあまり摂りたくない栄養素って
脂肪と炭水化物じゃないでしょうか?
決してお勧めできませんが、
「炭水化物ダイエット」なんていうダイエット方法もありますし、
また「脂肪」というのは、いかにも体のあちこちに脂肪がついてしまいそうで
ダイエット中の方にしてみれば、忌み嫌うべき栄養素である事は間違いないでしょう。
ですが、実はこの脂肪、体の中で実に大切な働きをしていることをご存知ですか?
今回は、栄養学的観点からみた脂肪の働きについて簡単にご説明致します。
脂肪(脂質)は、炭水化物(糖質)、タンパク質と同じ、
三大栄養素の一つとして、人間が生きて行く必要不可欠な
エネルギー源になっています。
また脂肪は体温を維持したり、臓器を保護する働きもしています。
さらに詳しく説明しますと、脂肪は生命維持のためになくてはならないエネルギーなのですが
普段は、体の皮下など貯めておいて、体のエネルギー源が不足したとき、
つまり、炭水化物がエネルギー源として
使われてしまって、でもさらにエネルギーが必要になったとき、そんなときに脂肪が燃焼され
エネルギー源に変わります。
脂肪は炭水化物やタンパク質に比べると、約2倍のエネルギーを放出することができ、
筋肉などの重要なタンパク質の減少を食い止め、食事が摂れない状態の時には、
生命維持のための主なエネルギー源としての役割を果たします。
たとえば、雪山で遭難したときなどに、長期間生きながらえるのは女性です。
その理由は、男性より女性の方が脂肪を体内に多く蓄えているからだと言われています。
このような意味で言いますと、脂肪を食事からまったく摂らないというのはいけませんね。
ダイエット中の方は、脂肪を控えるようにしたら良いでしょう。